世界でたった一つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリーとして長年愛され続けてきたBS-TBS『地球絶景紀行』。
今回の旅は、天空の町と呼ばれるモトブンへ。(2016年4月22日OA)
モトブンは、クロアチアのイストリア半島の中心部にある小さな村です。
この村は丘の上にあり、斜面に家々が連なっています。
天空の町と呼ばれるモトブンは、明朝の霧が出ている時間帯にその姿を現します。
朝日とともに現れる、美しい霧に包まれた絶景
まるで白い雲の海に浮かぶ小さな島のよう。
朝日の柔らかくあたたかな光に包まれて、霧の中から現れるモトブン。
別世界にいるような不思議な、でも優しく温かな気持ちになる景色でした。
絶景待ちは気力と体力勝負、地元の方々の優しさが撮影の支え
モトブンの丘を登る手前にある小高い丘、絶景スポットの一つに VIDIK Cafeという地元の方々の憩いの場があります。
今回の撮影では、こちらのオーナーであるダリオさん (一番奥にいらっしゃる方) に大変お世話になりました。
バス通りの小さな丘の上にぽつんとあるカフェ。
日が昇る前の明朝 4 時頃からスタンバイしていた撮影スタッフは、「このお店、お客さんは来るのかな?」なんて心配していたのですが…
オープンするや否や、地元の方々が朝のコーヒーを飲みに続々とやってくるんです!
店内は地元客で賑わい、皆さんが皆さんを知っている家族・親戚の集いのような感じ。
寒空の下、絶景を待ち続けるスタッフに毎日入れてくださるホットコーヒーと現地の方々の優しさが身に染みわたりました。
番組内には登場しなかった方ですが、モトブンを訪れる際はぜひ、こちらのカフェでダリオさんのコーヒーを飲みなが絶景を満喫してくださいね ♪
朝は 7 時からオープンし、夜は居酒屋になり 24 時まで営業していますよ。
人だけじゃない、動物も穏やかで人懐っこい
上写真の猫は、日暮れから明け方まで撮影しているスタッフの癒し的存在に。
いつも近くに寄って来て、撫でると嬉しそうにゴロゴロとのどを鳴らします。
スタッフは数名いるとはいえ、誰もいない時間帯の撮影は何だか寂しい気持ちになるのです。
この猫ちゃんは、そんなスタッフの心をあたためてくれました。
ロケ飯が美味しすぎて疲れも吹っ飛ぶ!
上写真のお料理、民宿のオーナーが頑張るスタッフにサービスで振舞ってくれたロケ飯。
モトブンがあるイストゥラ半島はトリュフの産地として名高く、上質のトリュフをいただけるのです。
オーナーは某ホテルのシェフでお料理のプロ。
クロアチア風パスタには、ふんだんにトリュフを使っていました。( トリュフ食べたのは人生初?! )
そんな贅沢な夕食とともに 東欧のワイン産地であるクロアチアのワインで乾杯!
なんて最高のロケ飯なんでしょう。
お日様が顔を出すと、モトブンの人たちもお仕事スタート!
天空のモトブンを背景に、ワインのためのブドウ畑で一生懸命、植物の手入れをしているおじさんたちを撮った一枚です。
モトブンではトリュフ犬が大活躍
放送でもトリュフ採取のシーンがありますが、モトブンでは豚でなく犬が探します。
お世辞抜きにモトブンのトリュフは絶品で、特にそのオイルはスタッフのおすすめ土産です。
優しい巨人、ヴェリ・ヨジェの伝説
イストゥラ半島には、かつて心優しい巨人たちが住んでいたそうな。
その巨人たちの役目は、そこに住む人々を守ること。
モトブンにはヨジェという優しく勇敢な巨人がおりました。
しかし人間は、その平和を守っている巨人たちへの感謝の気持ちを忘れてゆきます…
人間の傲慢な態度を嘆き、ヨジェはモトブンにある塔を揺らし、人々を怖がらせたそうです。
この伝説をもとに、クロアチア人作家 Vladimir Nazor (ヴラディミル・ナゾル) が 『ヴェリ・ヨジェ (Veli Jože)』を執筆しました。
現在もモトブンには伝説になぞらえた巨大な人形が飾られています。
モトブンの街並みダイジェスト版
ここでしか見られない天空の絶景を求めて、人も自然も温かいモトブンへ行ってみませんか?
☆モトブンへのアクセス☆ 首都ザグレブからパズィン(Pazin)行きのバスに乗車。所要時間は 3 時間ちょっと。 パズィンからローカルバスに乗り換えモトブンへ ※6月下旬~8月下旬はモトブンへの直行便あり